嘗てマニキュアをする時間は女性にとって自らの爪を美しく彩るだけではない、
大切な休息の時間でもありました。
ポリッシュを乾かす時間は女性が無条件に仕事や家事から解放される時間でもあったからです。
女性が働くことが当たり前になり、現代女性の生活はかつてないほどに慌ただしくなっています。
母として、妻として、社会人として、そして一人の女性として、
頑張り続ける方たちを大勢見てきたからこそあえて今こう言いたいのです。
爪を愛しむことは人生を愛しむことである。
私はそう信じています。
マニキュアリストとしてつけ爪で自爪を痛めてしまった女性に数多く接してきた経験から、
自分がお店を開くときはノン・アーティフィシャルネイルのサロンにしたいと常々思っていました。
自爪をケアする心地よさ、爪にほんの少しの時間を費やすことの愉しさを
一人でも多くの女性に感じてほしい、それが私の小さな願いです。